2008年 10月 22日
Collage Illustrator Yoko Hasegawa
以前、すきなものってどういうもの?と自問したことがあります。
その時浮かんだ言葉がmemories and dreams。
記憶のどこかにしまったままのものを、何かの拍子にふっと思い出す、
そんなきっかけになるもの。
そして、少しの間の夢想の糧になるようなもの。
そんなものが好きです。
若くてかわいらしいお友だち長谷川洋子さん(この日にリフォーム予定のビクトリアンのジャケット
を見せてくれた女性)はコラージュ・イラストレーター。
しばらく前、手芸部部長から、素敵なイラストを描く人がいる、と紹介されました。
(掲載した画像はご本人の許可を得て、ブログから転載しています)
洋子さんの描くイラストは、私には、まさに記憶と夢を刺激して、
今現在の自分を少しだけ休憩するきっかけになるもの。
ご本人によると、ブログのタイトルの
「mon parfume et le petit bijou」(「私の香水と小さな宝石」)は、
「プライベートな記憶とキラっと作品を光らせる為の小さなのヒント」という意味で
「遠い記憶の中の思い出と憧れ」を象徴しているのだそうです。
「多分、昔好きだったもの、憧れていたもの、空想していたこと、に今現在ヒントになった物や事を足して、一枚の絵を描いている」とのこと。
洋子さんが使う素材は、アンティークレース、リボン、ボタン、スパングル、
ビーズ、時計のパーツから、古いメトロのチケット、お菓子の包み紙、
パフュームラベル、日本のアンティークの着物地まで、
世界中から集めた多種多様な古いもの。
そんな素材を自在に使って、ガーリーなだけでなくて、
真夜中の人気のない遊園地で何か知れないものが動き出すような、
女の子が青虫からさなぎ、蝶へと変態(メタモルフォーゼ)してしていくような、
不思議な世界も合わせもった、繊細で美しいイラストを描いています。
25時のような12月32日のような、少しだけずれた時間の隙間。
ウェブサイトとブログ、是非、ご覧下さいね。
website Collage Illustrator Yoko Hasegawa
blog mon parfume et le petit bijou
(禁断の私の屋根裏画像もどこかにあります)
洋子さんは、最近ますます活躍の場を広げて、雑誌、書籍、CDジャケットなど
で数々のイラストを手がけているので、目にしたことのある方、多いと思います。
とても細かくて繊細な手作業でつくられた、彼女の作品、作品展などの
折に、実物も是非。
by au_petit_bonheur | 2008-10-22 16:15 | blog website