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刺繍のレリーフ Casalguidi

イタリアの刺繍カサルグイディの小さなバッグ。

カサルグイディは私はこれ一つしか実物を見たことがないのです。アンティーク好きの人よりも刺繍を実作される方によく知られている手法だと思います。


素朴な粗めの布とシンプルな形のバッグに特徴ある立体感をもつ刺繍、糸の彫刻という印象です。


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オーストラリアのEmbroiderers' Guildのこのページによると、
★カサルグイディはフィレンツェにほど近いトスカーナの町の名前に由来している。この手法は19世紀末に始められ、第一次世界大戦(1911年〜)の頃まで盛んに作られた。

★"Thread of the Past"の著者、C. Bishopは、カサルグイディは16世紀のポルトガルの立体刺繍Caldas da Rainhaに似ていると書いている。

★家庭、修道院、学校などで、バッグ類、テーブルカバー、クッションなどが作られた。バッグにはポンポンやタッセルの飾りが付いている。

★19世紀のグランド・ツアーでイタリアにやって来る旅行者の土産として珍重された。
(*グランド・ツアーというと、もう少し前の時代の印象ですが、20世紀始めが舞台の『眺めのいい部屋』のような旅行者ということでしょうか)

とのこと。


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pulled thread で地刺しをした上に立体刺繍。


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花びら部分は宙にに浮いて、ニードルレース風ですね。

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刺繍部分を裏側から。

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ポンポンのフリンジが持ち手の両脇と底部分に。

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底部分は、残念ながら一方の端のフリンジが外れて安全ピンで仮に留めてあり、右から二番目はポンポンが1個になっています。

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持ち手
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大きさはこのくらい。
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個性的な手仕事の品なので、実用というよりは(帛紗代わりにどうかなと思ったのだけど、少し小さい)壁やドアノブなどにかけて眺めて楽しむのがいいと思います。額装にも。




Flickrにセットを作りました。 夕方写真を撮ったので光の加減が刻々と変わり、色を調整しようとしたらますますおかしなことになってしまいました。実作のご参考にということのみでご容赦下さい。個々の写真のページ、左上のActionからAll Sizesを選択すると更に大きな画像でご覧いただけます。


関連リンク
Flickrのこの方のセット中ほど、3段目右側から4段目左側のイニシャルの刺繍、イタリアのこの本(amazon)かららしいですが、立体の作り方が、フランスのものとは違い浮かんでいるように見えて、カサルグイディとの繋がりを感じます。

カサルグイディの立体的なひも状に部分の作り方はMary CorbetさんのNeedle 'n Thread のこのページが詳しいです。

ピストイアの刺繍博物館のコレクションが見られるフィレンツェでガイドをしておられる方のブログ。色んなフリンジもいいですね。

二頭の動物のデザインのカサルグイディ 


『大塚あや子の白糸刺しゅう―シュヴァルム・ドロンワーク・ラスキンレース・カサルグイディ・ヒーダボー』 (アマゾン)



ドイツの棚飾りやナイティーケースも持っていくつもりでしたが、出してみるとちょっと夏向きかな?と今回は持って行かないことにしました。刺繍の図案は増やして、少し大きめも持って行って見ることにしました。

by au_petit_bonheur | 2012-11-17 01:22 | ディテール

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