エドワーディアン メモ (1)

昨日の投稿を用意していて、「エドワーディアン」という言葉をもう少しきちんと使う必要があるなと感じていましたが、そのままで投稿してしまいました。


何か書籍からまとまった説明をと思ったのだけど、とりあえず英文wikiのEdwardian eraの説明(詳しかったけど、日本語版にはないみたい)の中から関連箇所の試訳をノートがわりにのせておきます。(飛ばして読んでいるかもしれないので、あとで訂正する可能性大です)


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イギリスにおけるエドワーディアンとはエドワード7世(wiki)の治世である1901年から1910年を指す。

1901年1月、ヴィクトリア女王の死により、女王の息子エドワードが王位継承してヴィクトリアン時代にピリオドを打った。ヴィクトリア女王の時代は、タブーの多い堅苦しい社会だったのに対し、エドワード王は、大陸ヨーロッパのファッショナブルな芸術やファッションの影響を受けたスタイルをつくりだした、当時の流行のファッションリーダーであった:これは、王が旅を好んだことによるところが多いと思われる。

(当時スマートであると認められたいと願っている人々は、王と彼が親しい友人として選んだ人々の服装、話し方、余暇の過ごし方楽しみ方をそのまま模倣しようとした。ここ参照)

この時代、労働者や女性など、それまでの時代には支配層から疎外されてきた社会階層が急激に政治力を持つようになったことにより、政治面で重要な転換があった。

「エドワーディアン」は、場合により、エドワードの死の1910年よりも後まで、時には1912年のタイタニック号の沈没まで、あるいは1914年の第一次世界大戦勃発、またあるいは1918年のドイツの帝政崩壊と終戦、1919年のベルサイユ条約締結までを指すことがある。






<階層と社会>

社会的にはエドワーディアン期はイギリスでは社会階層が固定していた時代だった。(しかし一方)経済的、社会的変化は社会的流動性を可能にする環境を創りだした。

社会的変化とは、社会主義への関心、貧困層の窮状や女性参政権問題への関心、そして、急速な工業化による経済的機会の増大などである。これらの変化は第一次大戦の結果さらに加速されることになる。



<ファッション>

上流層はレジャースポーツを楽しむようになったので、動きやすい服装が望まれるようになり、その結果としてファッションも急激に進化発展した。

エドワーディアン期、女性は大変窮屈なコルセットや胴着、そしてすその長いスカートをを身につけていた。この時代が女性が日常コルセットを着用した最後の時代になる。第一次世界大戦中に起こった最も劇的な変化は女性の服装の変化だとArthur Marwickは言う。「政治家たちが戦後どんなに時計を巻き戻そうと努力しても、女性たちのスカートの裾の失われた数インチを取り戻すことはできない」


エドワーディアン期はフランスのベル・エポックの時代に相当する。その時代は独自のユニークな建築様式、ファッション、そしてライフスタイルによって特徴づけられる。ことにアールヌーボーには非常に影響を受けている。芸術家達は自動車や電気の発展に影響され、人権に大きな注意を払うようになった。


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<エドワーディアン期のイメージ>

エドワーディアン期は、時に、長い夏の午後やガーデン・パーティのロマンティックな黄金時代として想起される。しかし、これは1920年代以後に、大戦という深い亀裂をはさんで自身の幼少期であるこの時代をノスタルジーとして思い起こした人々によっって創りだされたイメージである。

この時代はまた、先行するビクトリアンの時代の大いなる達成と続く大戦のカタストロフィーの間に挟まった平凡な時代と見做されることがある。

最近のこの時代への評価は、この時期、依然として富裕層と貧困層の 間に大きな隔たりがあったことを強調し、(そこから)政治的社会的生活の大きな変化の先駆けとなった時代であるとしている。Robert Tressellの小説"The Ragged Trousered Philanthropists"(「ボロズボンを履いた博愛主義者」)はこの時期の社会批評の好例である。

この種のイメージはさらに、現代の歴史家によって再検証されている。イギリスの歴史家Lawrence James は20世紀初頭、ドイツ、ロシア、アメリカなどのライバル国家に脅威を感じていたと論じている。


〜以上〜

もとの文章がちょっとどっちつかずな部分があるのですけど、要は禁欲的で生真面目、大英帝国を確たるものにしたヴィクトリアンの時代にかわって登場したエドワーディアンの時代は、社会や生活の基本は前の時代を踏襲しながら、文化、ファッションでは自由な雰囲気を持ち、また、女性の社会進出など大戦後の動きにつながる新しい時代の芽を育んでいた時代という感じでしょうか。

服装についての記述が少なかったので、また沢山あるところからいずれ。

こうなったら、ヴィクトリアンもベル・エポックも、それからリージェンシーもはっきりさせなければという気になってきた。暑すぎるので家にいることが多いし、夏休みの宿題状態で。ご迷惑でも。


☆上の画像はPicture Collection Onlineこの投稿で紹介させていただきました)より 1901年~1910年の項で見つけたもの

ドレスのスタイルはこれより前はもっと肩が張っている。それもエドワーディアンあるいはベル・エポックの括りに入るのかもしれないけれど、エドワーディアンというと私はこんな感じの印象を持っているので選んでみた。興味のある方、時代別にもっともっと沢山画像がありますので、↑のリンクから探してみてください。

by au_petit_bonheur | 2011-06-29 08:41 | レースノート

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