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Hidcote Manor Garden


チッピング・カムデンから車で15分くらい、私たちが宿泊したブロード・カムデン
からは約20分のところにあるヒドコート・マナー・ガーデン。

コッツウォルズにとどまらず、イギリスを代表する庭園の一つで、
イングリッシュガーデン、コッツウォルズといったガイドブックには必ず
紹介されている、日本でも知名度の高い庭。
コッツウォルズの庭巡りのツアーなら、ほとんどの旅程に組まれていると思います。




現在この庭を所有、管理しているナショナルトラストのwebsiteによると

この庭を作り上げたのは、パリ生まれのアメリカ人、ローレンス・ジョンソン。
彼はケンブリッジ入学を機にイギリスに住むようになり、第一次大戦では
イギリス軍に従軍、負傷。

1907年に彼の母がヒドコートマナーを購入して以来ジョンソンはこの屋敷に
住むようになる。すぐにガーデニングに没頭するようになり、
41年の歳月をかけて、この庭を完成させる。
(1920年代には、すでに12人の専属の庭師がいたそう)

ジョンソンは、トピアリーといったイギリスやヨーロッパの庭園の
伝統的な要素も用いながら、当時流行のアーツ&クラフツのスタイルを取り入れて、
庭を沢山の部屋が連なるアウトドア・ルームとして設計。
柊、カバ、イチイなどの生け垣で仕切った上で、
色、植栽などで、各々の「部屋」に異なった個性と雰囲気を持たせて、
歩をすすめるたびに、違った眺めを楽しめるように考えたとのことです。




私たちがたずねたのは火曜日。雲の間から時々青空がのぞきます。
軽い上着一枚でちょうどいい。

今回の庭の中で、やはり訪問者数が一番多かったのはここ。
車いすで回れるところも半分くらいあるとのことで、車いすを持って入りました。
(半分しか回れないということで2人とも入園料は半額に。
行けるはずのところも、段差も多く、決して押しやすいところばかりではありません)

他にも車いすのお年寄りとその家族づれ、沢山いました。
車いす同士、途中ですれ違う時道を譲り合わなければいけないことも多く、
出会うと、押している者同士で、やってるね!がんばろう!という感じ。
(車いすに乗っていたおばあさん達の中で、母が一番大きかった気がする)

以下に沢山の写真を載せてしまいましたので、重いかも?
ナショナル・トラストのフォトアルバムで四季折々のようすが見られます。





こんな仕切りで区切れた「部屋」が続く。鉾型に刳られたアーチを抜けて次の「部屋」へ。




庭で作業中の人たち。どこの庭でも、世話をしている人たちが、楽しそうで、優しい。









この小振りのあやめ、二人で気に入った。






ヒドコート・マナー・ガーデンというと、この場所がよく紹介されていませんか?
広々とした廊下状のスペース、両側に沢山の「部屋」がならび、



つきあたりは、羊の放牧場。








その先には麦畑(大麦、多分)更に向こうの丘まで見晴らす。







葱坊主みたいなアリウム、どの庭でも沢山咲いていました。日本で見るより
色が鮮やかな気がする。



石づくりの家、石垣だらけのコッツウォルズ、多肉を取り入れやすそうです。
たずねた庭、散歩の途中に見かける普通の家の庭、規模の大小はあれ、
植栽に利用している植物、ここを参考にしているのでは?と思える庭が沢山ありました。









見終わった後、ここのカフェで昼食をとろうと思ったら、ちょうどお昼時で
沢山並んでいたのであきらめる。途中で早めに食事休憩にしてもよかった。
おじいさんの、赤いカーディガンがいい感じ。
半袖の人もニットの人もいます。




ライラックも満開。




藤もみごと。






園芸品コーナー。
見てきた花を植えたくなったら、ここで買えるという訳。
売店があって、サンドイッチや飲み物を売っている。
テーブルも沢山あるので、ここで食事、休憩している人も多い。
サンドイッチを食べていると、スズメがねらってやってくる。











車椅子には少し急な下り坂を10分弱、車がこないか時々後ろをにらみながら、
(車いすにブレーキがないので、)重心を後ろにかけながら、押すというより、
滑り落ちないよう引っ張りながら移動。
すると、そこはお隣、もう一つの有名なキフツゲートです。




ここが道路に面した入り口。
あ〜、簡単についた、と思ったはいいけど、この後、どこの庭にも多い、
砂利を敷き詰めた道が延々と本館と庭の入り口まで続いて、
こっちの方が時間がかかった。
日本で、舗装道路しか車いすを押したことがなかったので、慣れなかっただけでなく、
この砂利道、車いすを押しにくい。
安全かどうかと人目がゆるせば、後ろ向きになって引っ張ったほうが
かなり簡単だということを後で発見しました。




キフツゲートも写真が多いので、また改めます。

by au_petit_bonheur | 2009-07-29 17:39 | England 2009

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