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象牙色のアンティークレース@スードリー城


スードリー城のタッセルの後ろに見えていたレースのクローズアップ、ありました。重ねたりして、タッセルの背景に置いてあったので、全体の形や用途は分かりませんでしたが、テーブルクロスにもなろうかという大きさ。

展示のラベルは撮影していないけど、17世紀のベネチアン・グロ・ポワンで大丈夫だと思う。(↓のカタログでは、ヴェネツィアン・グロ・ポイントという表記でしたが、グロ・ポワン・ド・ヴニーズと呼ばれるのが一番多いでしょうか?どなたか?)



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細いリネン糸をどっしりみっちり刺してある。レリーフが綺麗です。
ニードルレースって刺繍なんだなあと思う。

19世紀にリバイバルして、セカンドとも呼ばれるグロ・ポワンがあります。
セカンドのものは、一般にはこれよりもう少し立体感が少ないと思うけど、
V&Aにあるものなどは、かなり豪華。

同じ頃盛んになったアイリッシュ・クロッシェ、ちょうどリバイバル中の、
そして、たっぷり時間がかかるニードルレースを
(ニードルレースに比べると)かなり短い時間で模倣するのにぴったりだった。
遠目には見分けがつかないほど、そっくりのものもあります。
(ボタンホールステッチと細編みは、リングなど、連続した状態だと
本当にそっくりですよね)

19世紀後期に手法が開発されたケミカルレースも、グロ・ポワン風の
デザインのものがありますね。
ケミカルレースは、デザインをコピーするのがとても上手、変幻自在。
(そのうちレースそっくりショウ←古い?カテゴリも目論んでいます)

(大きめの画像でのせていますので、クリックで拡大表示できます)


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こんな大きいものは私には持つことはできないけど、一番好きなレースかも知れない。
この日にちらりと見えているのも仲間だと思うけれど、他の小さなものなどと一緒に、いつかもう少し詳しく書けたらと思います。

17th century Venetian needle lace exhibited at Sudley Castle, England.




パターン置き場はこちら
刺繍デッサン以外に、ここで個別に載せると一杯になってしまいそうなサンプラー類、(全体像はこのブログに)個別のモチーフは新しい方に載せていこうと思っています。
のろのろとですけど。
掲載はばらばら、順不同だけど、サンプル帳ごと個別のカテゴリにする予定。

by au_petit_bonheur | 2010-03-22 13:49 | レースノート

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