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ドイリーとプレースマット

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昨夜ケーブルでリアリティ・バイツを放映していたので、つい遅くまで見てしまう。
大学を総代で卒業したウィノナ・ライダー演じる女の子リレイナとその友だち、社会に出て(リアリティ・バイツ=)「現実は厳しいよ」という、青春映画。

映画そのものはおくとして(好きですけど)、リレイナが、つきあい始めたばかりのマイケルとでかけるシーンでのトロイ(イーサン・ホーク)のセリフが面白かった。リレイナが撮影したビデオがマイケルの働くテレビ会社に採用され、その試写に行くために、ドレスアップしている。かぎ針編みのドレスを着ているのだけれど、彼女にひそかに心を寄せるトロイは、他の男のために着飾っているのが内心面白くなくて、その格好がリレイナらしくないと言う。

「すてきだよ」とかなんとかいうマイケルに対して、トロイは
「そのドレス..... まるでドイリーみたいだ」というのです。
字幕では 「まるでカーテンみたいだ」になっていたのですが。

多分、「ドイリーみたい」のドイリーには、ファンシーでヒラヒラで、一緒に出かけるマイケルとの関係同様、リアルではないということが込められていて、トロイの立場から見て、なるほど!と思ったのだけど。

ドイリーって私は普通の日常語のつもりだったけど、多分翻訳者が、
通りが悪いと判断したんだろうなあ、そこまで一般的な語ではないんだ、と思った次第。


ドイリーは19世紀に作られたと読んで、以前そのようにご紹介しましたが
(*)ウェブ上で見ると、18世紀という説もあるようです。

先日のThe Book of Fine Linenを読んでいたら、プレースマット(ランチョンマットという方が一般的ですか?)は20世紀になってから使われるようになったとありました。


(いろんなドイリー。アイリッシュクロッシェを含むかぎ針、テネリフ、ボビン、フィレ。一つずつ使うのもいいけれど、こんな感じにグループ使いしてテーブルクロスやカーテンに縫い付けたり、縫わなくても重ねておくだけでも、面白い。また、細いリボンで結んだり、小さな安全ピンでつなげてぶら下げるのもかわいいと思う。はずせば、また色々に使えますから。)

by au_petit_bonheur | 2010-02-16 11:16 | レースあそび

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